About Us

沿革・理念

TEAM GIFTED とは?

TEAM GIFTED (チーム・ギフテッド)は、ASD(自閉症、アスペルガー症候群)・ADHD(注意欠如・多動性障害)・LD(学習障害=読字・書字・算数障害等)その他の理由により、本来のポテンシャルを発揮できず生きづらさを感じている子どもたちのためのスクールです。

知的な遅れがないにも関わらず、これらの障害が原因となり学校に馴染めず、不登校・ひきこもりとなる子どもは多数存在していますが、残念ながら日本国内ではそういった子どもたちへの支援の体制がまだ整っていません。我々はそういった子どもたちに対する学習支援を行い、留学・進学・自立というそれぞれの目標に向かうための支援を行うとともに、自らの能力に自信を抱き、才能を開花させるため、個々人にあわせたカリキュラムを提供しています。

なぜ始めたのか

校長(右)と息子(左)

私の息子は2004年、小学1年生のときにディスレクシア・アスペルガー症候群と診断されました。教科書が読めず、級友にいじめられ、「僕はバカだ」という思いから抜け出せずにいた息子に、学ぶ楽しさ、友を持つ喜びを知ってほしいーーそんな思いが、GIFTEDの原点 となりました。息子を留学させる決意を固めたのは、国内のディスレクシアを巡る教育に満足できなかったからです。

「死にたい」とまで思い詰めた息子に居場所を見つけてやりたいと、わらをもすがる思いで参加させたスイスのサマーキャンプに、発達障害支援の専門家が参加していたことが、突破口となりました。

視野を海外に広げると、欧米では早くから理論に基づいた教育プログラムが整備され、子どもたちに豊かな可能性が開けていることを知りました。

留学先を選ぶため何校も視察し、教員や保護者と交流することで得た情報を、息子と同じ境遇で悩んでいる子どもやその親の役に立てたいと、留学のノウハウを伝える活動を始めたのが2008年のことです。

やがて「学校で授業についていけない」「不登校で勉強ができない」という多くの深刻な相談が寄せられるようになりました。そうした声に少しでも応えたいと、留学支援に加え学習支援にも力を入れるようになり、現在は留学、復学、国内進学、芸術奨励、職人・エンジニア育成等、個性に応じた学習支援を行っています。

足りないのは、能力ではなく適切なアプローチ

ここに連れてこられる子どもは、例外なく、「自分はダメなんだ」という思いでボロボロに傷ついています。

そして多くの親は、どうしたらいいか分からず混乱し、子どもを理解できないという罪の意識に疲れ果て、将来に絶望しています。しかし、子どもたちに最も不足しているのは、能力ではなく、適切なアプローチです。 学習方法が合えば、学力は伸びます。

「自分もやればできるんだ」という自信は、必ず子どもたちを変えます。

1人1人の個性を見極める

GIFTEDのスタッフは、最新の発達障害を巡る研究の動向に関心を持ち、海外校に教師を派遣したり専門家を招いたりすることで、様々な指導法を学び、日々実践しています。とりわけ重視しているのは、生徒1人1人の個性を見極めることです。

“普通の子ども” に近づけることではありません

GIFTEDの目標は、生徒のレベルを「普通の子ども」に近づけることではありません。

生徒の持つ才能を、最大限に伸ばすことで、生徒の可能性をより広げる。どの子にも、必ず秀でた能力があります。それは分かりやすくいえば計算能力だったり、絵画だったり、音楽だったり、子どもによって様々ですが、それを見つけ、大きく育てることが、子どもの能力全体を高めることにつながるのです。 時間がかかることもあります。

たとえば同じディスレクシアの子どもでも、文字の「覚え方」は1人1人違うからです。

正しい方法にたどり着くまで、試行錯誤を繰り返しますが、その方法は必ず見つかります。

子どもたちの変化ほど、私を奮い立たせるものはありません。

奥底ではつながりを求めている

難しいのは、子どもとの間に信頼関係を築くことです。学校や家庭で問題児扱いされた子どもは、「もうこれ以上傷つきたくない」と、心を閉ざしてしまいがちです。

一度閉じられた心を、もう1度開いてもらうには、地道な努力と相当の我慢強さが必要です。 しかし、私たちは決してあきらめません。どんなに反発心の強い子であっても、どんなにコミュニケーションが苦手な子であっても、心の奥底では、他人とのつながりを強く求めていると知っているからです。スタッフと気持ちが通じ合ったとき、子どもたちは社会との接点を見いだします。
そして、自立へ向けた勇気ある1歩を踏み出します。ここで学ぶ子どもたちは、これからの長い人生、何度も困難にぶつかるでしょう。

しかし、自分が抱える問題に立ち向かいそれを乗り越えたという経験は、子どもたちの心を強くします。そして若くして味わった苦しみは、彼らの人間性を豊かにします。その強さと豊かさは、きっと彼らの将来を希望あふれる光で照らすでしょう。晴れやかにここから送りだす日まで、GIFTEDはそのお手伝いをしたいと思っています。

組織情報

事業名 NPO法人 TEAM GIFTED(チームギフテッド)
所在地 〒810-0023
福岡県福岡市中央区警固2丁目17番10号
スパッヂョけやき通りビル3F・4F・5F
TEL/FAX 092-725-2990
代表 校長 下津浦 陽子
理事 理事 小田切 義憲(SPACE COTAN株式会社 代表取締役社長)
理事 江崎 匡慶(江崎法律事務所)
理事 さいとう しのぶ(絵本作家)
理事 中村 弘江(医療法人有友会 理事長)
理事 清水 日勢(獅子王山妙法寺 福岡分院 院代)
理事 江頭 和徳(特定非営利活動法人未来の風 理事長)
目的 発達障がいを持つ人々の支援並びに児童、青少年の健全な育成を目的とし、その目的に資するため、次の事業を行う。
  1. 欧米、中でもイギリス・アメリカの進んだ研究・メソッドを積極的に取り入れ、発達障がいを持つ児童の秘められた才能を開花させる教育の普及
  2. 日本における発達障がいに対する知識および教育についての実情の発信並びに教育の必要性に関する啓蒙活動
  3. 小中学校教育における発達障がいを持つ子ども達の途中脱落の防止、及び発達障がいを持つ成人に対するサポートの実施
  4. 教育の育成、指導
  5. 幼児教育及び小中高の学生に対する教育、並びに生活指導を含めた総合学校の運営
  6. 青少年育成の一環として小中高の学生と学識経験者との交流促進 7 各国への留学支援 8 前各号に附帯又は関連する一切の事業